
五つ屋根の家|新築設計・工事監理
【一般住宅の新築設計・工事監理】
- POINTS 設計上の留意点
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一般住宅の新築工事設計監理です。敷地は、奈良市西部郊外に位置するニュータウンに位置する、ひな壇上の住宅地の一区画。
西側に全面道路5mがあります。施主様は十数年当地に暮らしていましたが、既存建物が狭く老朽化しており、これを機に全面建替えを計画なさいました。
- ・家族全員が集うスペースを確保すること
- ・吹抜け空間を取ること
- ・母の部屋を1階に取ること
- ・全員が集う場(居間)を建物中心に設け、その上部に吹抜け空間をとる事により、1,2階の空間に連続性を持たせるとともに、2階吹抜け部に面して廊下を配し1階より気配を感じられるようにする
- ・一人ひとりが個室をもち、プライバシーを大切にする独立した存在であることを4つの切妻の屋根により形態的に表現する
- ・1階の居間の南側に大きい木製デッキテラスを設けることにより、庭に半内部的空間を取り、その前に亡き父の好きだったソメイヨシノを植え春には2階廊下や居間より花見できるようにする
- ・2階の個室はそれぞれ専用の広めのバルコニーを設けそれぞれの外部空間をとる
- ・近隣に対し開放的にするために道路側に対し門扉・堀・フェンスを無くし低めの生垣と、チェーン程度とする
- ・既存の植栽を生かし、八重桜・イロハモミジ・サツキ等は工事中の移植とし、再移植とする
以上のコンセプトを踏まえ明るい室内、季節を知らせる植栽、吹き抜ける風、開放感のある住まいを感じさせる住宅を創造した。